回想録。

午前のガイダンスが終わり、てきとーにコンビニで昼飯を済まそうかと思って一階エントランスに出ると、部活案内の掲示板と熱心に勧誘をされている先輩と新入生でごった返しに。
とりあえず部活について調べようかと掲示板を見ていたら、後ろから声をかけられた。


A「よう」
俺「あっれ、A君じゃないか、久しぶりー」
A「うん、サークル?」
俺「そうそう、見てこうかと思ってね
  ・・・知り合い増えた?」
A「いや、全然だよw」


久しぶりに元高のA君と会った。学科違うから会うことはないかなと思ったんだが・・・。
掲示板前ながらも雑談を続けていると、ふと自分の横あたりで先輩が配っているビラに目を奪われた。


ぶどう、と書いてあったのだ。
ぶどう・・・?なんだそれ、ぶどう部と武道部でもかけてんのか・・・?


興味がわいたので貰ってみようかと思う、でもあいにく俺の方には向いていなかったので声をかけた。そうだなぁ、B先輩ということにしとこう。女の人。


俺「あの・・・、それ、いいですか?」
B「ええ、はい、どうぞ?」
で、チラシを貰って深々と見てみた。ぶどうねぇ・・・。
ん?ぶとう・・・・・・。舞踏か!!


なんという勘違い・・・、ちょっとの沈黙が間を支配し、俺とB先輩は素で見つめあってしまった。見るもんじゃないってば。
で、なんだー勘違いかあはは、それじゃーといった感じにしようかと思ったら、
B「今、暇ですか?」
俺「へ?」


なんか会話が続行された、なんというか軽く唖然とし、ちょっと聞くくらいならと思ってみたので。
俺「ああ・・・、はい」


と返したら、
B「じゃあ、ちょっとついてきて」
俺&A「゚A゚) (゚A゚」


断るも何ももうB先輩は歩き出してしまったので、とりあえずついてく。そしてA君にも謝る。これは俺のせいですねん。
で、別の館に移動しようとしたら、雨が軽く降っていたもので。

B「濡れるから走って!」
たしかに革ジャンをぬらすのは後で面倒な気がする。
俺「傘があるからさせばいいじゃないですか」
ここでやっと俺のマイペースぶりが発揮、とりあえず前を急ぐ先輩を傘に入れようとしたら、
B「入れて〜」
と言って傘ん中に入ってきた。この間A君は何も言わずについてきてくれました。ごめん。傘させばよかったのに・・・。


で、部室で俺らを出迎えた先輩はさらに個性的だった。C先輩としとこう。この人も女の方でした。
男の先輩もいたんですがね、絡んできたのは何故か女の先輩だけでした。
とりあえず弁当ないしちょうどよかったので部室で売ってた松屋のカレーを購入。A君は豚めしを。
用意された椅子に座り、弁当を食う。隣にはA君とC先輩。B先輩は呼び込みにでも行ったんだろう。


で、C先輩としばらく*1会話した。というかC先輩が振ってきたのを俺がボケたり合いの手を入れたりスルーしたりで、それをC先輩が笑って俺の肩をポンポンと叩く。
今思えば軽いコントだったなこりゃ。
そーしてるうちに部室の椅子が新入生で埋まっていった。みんな犠牲者なのね。。。だけど俺のテーブルには俺とA君以外男がいない。これは・・・!


で、テーブル全体で話したけれども、俺の位置関係に大した変化はなく、気になったことといえばカレーに入っていたジャガイモがどろどろに溶けたことくらいか・・・。
で、そろそろ出ようかと席を立つと、周囲のテーブルで男が大声で盛り上がってることに気付く。この瞬間俺の気分はクリアーからダークへ。
新入生の男となじめてねぇぇぇぇ。あの女ばっかの席がいけないんだ!あーあーあー。
みたいなことを思いつつも表情には出さず、できる限り笑おうと努力して、
「今日はありがとうございました」
とC先輩に言った、A君もあいさつしてた。


そしてチラシに書いてあったコンペの知らせ、安いんだろうけど興味本位で行ったら後でダメになりそうな気が出てるなぁ・・・。
先輩はいい人だったんだけどね、いかんせん同級生がねぇ。

*1:といっても数十分だが