少し考える。

先日、高校に通っていた頃に所属していた部活の、同窓会のようなものがあって、自分も誘われるままに参加したのです。
当日は、懐かしい高校の先輩や同輩を見て感慨にふけったものですが*1、その分、何を話せばよいのかわからずに、ただおどおどとしていたような気がします。
さて、話題に困った自分が同輩のオタ話の切りのいいところで、後輩の話題を切り出したのです。
「そういえばそろそろ卒業式だが、今年も3年をおくるのだろうか?前回は僕らがしてもらったやうに」
そう尋ねると、同輩は
「そうじゃないだろうか。だがそれを考えるのは今の2年生で、俺らではないだろう」
と、応えたのであります。
確かに、卒業した僕らが口に出すのはいささか、余計なお世話なのではないかと言われればしょうがないのですが、でも同輩のだれよりも後輩を見ている僕からすると口に出せずにはいられないのです。
しなきゃいけないのはわかっている。だがそれを口に出してああしろこうしろと言うのは五月蝿いと思われるかもしれない。しかし、僕には彼らが時間を考えずに、誰かに言われるまでその場にとどまる気がしてならないのでした。


同窓会が終わり、家に帰ってきたら、僕の携帯にメイルが届いていることに気付きました。
差出人は、先ほどの話題には出ていない同輩からで、そこには卒業生の祝いについて書かれていたのです。

「用件は3月の話ね、一言で言えば、どうすんの?
 やんなきゃマズイのはわかってるんだけど、どの代の先輩が来るのか、現役は何人いるのか、また、日時、場所の予約は至難の技ですぜ
 頑張ってね元部長(はあと)」

とまぁ、だいたい上記のような内容だったのですが、
まず今の部長に言えよというのが第一の感想で、その次に、僕に動かなくてもいいと言う人間がいる脇で、まだ僕に動け動けとせがむ人間がいるのだな、と思ってしまいました。
とりあえず軽く指針を示すとその子にメイルを返し、今の部長に早めに決めるように、また迷ったことがあったらすぐにメイルするように、などを言い動くように指示したのが十日ほど前なのでしょうが、一向に動く気配を見せないのです。


これはもう僕の心労でしかなく、忘れたい、消し去りたいとまで思ってしまう事なのですが、
僕のとるべき最善の行動は今の部長に連絡を取ること、それはわかっております。しかし、僕には信じられないのです。
僕の知らないところで全ての計画を終わらせ、僕をのけ者にしたうえで、卒業生をおくるのでは、と思ってしまうのです。
たしかに、それならそれでいいでしょうと僕も納得できます。下級生が僕らをおくってくれたように、今の卒業生もここちよくおくられるべきなのです。
そこに僕がいなくても別に問題はない、むしろいない方がいいと思っている方が多いかもしれません。
それならそれでいいのですが、もし本当に僕が信用されきっていて、僕が指示を出した方がよい方にすすむのだとしたら、
ですが、もし僕が後輩、先輩の皆から嫌われていて、僕が荒波を立てなくとも所詮どうにかなることなのだとしたら、
その二つの懸案にはさまれて、吐き気が止まらないのです。


幸いなことに、今この日記を書いていて、だいぶ落ち着いたような気がします。
どうしようかとても悩んでいるのですが、荒波を立てずに済ませたいものです。

*1:自分らの代までしか招集されなかったので