サークルの合宿に行ってリア充を気取ろうとしてみた。1日目

愚痴を書こうとしたら長くなりそうだったので小説風にまとめてみる。途中から小学生の作文みたいになってるけど。もしかしたらどっかに誇張表現を含むかも。あと出てくる人が多いから相関図でも書いてうpしようかなぁ。
とりあえずもう死にたいです。



僕ことid:Beelze新宿駅西口の交番前に立っていた。わざわざid〜と書くのが面倒なので高井という名前にしておく。
「昨日さ、荷造りすんのが遅かったから、3時間しか寝てないんだー」
と隣に立つ、同輩の広瀬君に話しかけた。サークルのことなどいろいろ相談する。大切な友人である。
「実は俺も似たようなもんでさ、すごい眠いんだ;」
目をこすりながら話す様は説得力に溢れているな、と思ってしまう。
今日はサークルの合宿の日だ。サークルとはいっても、サークル同士で加盟しているとある団体(ここで団体名を“あめんぼ”としておく)の合宿で、僕はあめんぼにサークルから担当として選ばれていて、結構関わっているのもあり、このあめんぼの合宿に参加している。隣で話している広瀬も同じ理由で、僕らは集合場所の新宿駅西口の交番前に立っている。
集合時間の5分前に着いたのだが、そこにいたのは10人弱で、集まりの悪さと全体的な緩さが伝わってくる気がする。
さすがに遅刻者は少ないか、集合時間を過ぎるころには、僕、吉野、広瀬、三浦、菊池、杉山の、参加する2年男子全員が揃っていた。みんな仲良しだと思っていた。当時は。
「俺、ちゃんと麻雀牌持って来たぜ?」
と、声を昂ぶらせる吉野、彼は僕と同じ大学である。基本的にあめんぼには2年は2人選ばれることになっている。
「いいね、じゃあ弱い俺らでずっと打ってるか」
「だな、まったりとしようぜ」
僕、三浦が話を続け、
「俺、麻雀打てねぇよ;」
と、悲痛な声をあげる菊池、それを三浦が「じゃあカモにしてやるよ」と返す。こいつらはそれぞれが同じ大学で、のほほんとしつつも2年の班をまとめ上げていた。そんな感じに談笑していると、全員揃ったのか移動が始まる。
合宿に参加するのはあめんぼのスタッフや役員として関わった、僕をはじめとする2年13人と3年10人の計23人だった。泊まる場所は千葉の外房にある民宿で、バスで移動するらしい。
あんま泳げねぇんだよなぁ、麻雀やりてぇ、そんなことより野球しようぜ!そんなことを話しながら、僕らはバスに乗り込んだ。



事前に飲んだ酔い止めの薬が効いたのか、苦手なバスに酔うこともなく、変わりゆく景色を見ながら、僕はのんびりと旅路を楽しんでいた。
みんなといえば座席を回して向き合うような形になり男女共々で話を楽しみ、僕はそれをネタにしたりと、それぞれがこの旅行を楽しんでいるように思えた。
途中で何度かサービスエリアに寄り、昼食を食べるなどし、民宿に到着した。
「あんまり暑くないな」
「もしかしたら海は冷たいかもねぇ」
もしかしなくても冷たいかもね、と思いつつ僕と杉山で会話していた。杉山は眼鏡の似合う、天然系な友人である。そんな中、
「みんなー、入り口前に集まって!」
合宿を取り仕切る酒井先輩が声を上げる。この人は他大の女子の先輩で。同じく合宿を仕切るのは、僕と同じ大学で男子の先輩の、樋口先輩である。飄々とした人で、金がないと言っていた次の日には、有に数万稼いでいるギャンブラーである。
「民宿の人に挨拶をするよー」
民宿の方に挨拶を済ませ、部屋に荷物を置いた後、海に行くのに多少時間があるというので、持ってきたトランプで2男全員で大貧民を行い時間を潰す。杉山が異様な強さを見せたが、それは別の話である。



30分ほど時間をつぶしたあと、ようやく海に出かける。
僕は目が悪く、常にコンタクトレンズを装着している。だから、泳ぐ際にはいつもレンズを外し度入りのゴーグルをつけて泳いでいる。けれど、直前までトランプで遊びすぎたせいかそのゴーグルを忘れ、まともに泳げないという悲惨なことになってしまう。
「なにやってんだろう俺・・・」
「んじゃキャッチボールでもする?」
海に入りたくないのか僕への御厚意なのか、杉山が浜辺でのキャッチボールを勧めてくる。僕は喜んで快諾し、海のすぐ脇でゴムボールでキャッチボールをじばらくしていると、
「高井達面白いことやってんやないか!」
そう言って岡本先輩、広瀬、堀さんが加わる。岡本先輩というのはノリの良い他大の先輩で、後輩にもよく接してくれる面倒見の良い人である。堀さんは広瀬と同じ大学の女子で、広瀬はいつも堀さんの尻に敷かれている気がする。
人数が増えてきたので、野球っぽいことをしつつ民宿に戻るまでの時間を潰す。結論だが、やっぱり海は冷たかった。



民宿に戻ると、みんながシャワー目当ての列を作っていて、どうしたのもかと悩んでしまった。
「シャワー混んでるから、他の蛇口使って足だけ洗って風呂入ろうぜ」
と石原先輩に話しかけられる。石原先輩は僕の大学のサークルの部長で、めちゃくちゃ腹黒いことが1部の後輩の間で畏怖されている先輩である。
ついて行ったら案の定、一番先に風呂に入り混み合う時間帯を避けることに成功する。そのおかげもありしばらくゆっくりし、みんなが風呂から上がった後買い出しに行くなどし、飯の時間を迎える。



晩飯はバーベキューだった。
先輩方が焼いたりする中、それを貰いつつちょっと離れたテーブルで2年のみんなと談笑する。
中盤になり、後に行われる肝試しのペアが先輩方によって発表されるなどで、話題が尽きることはなかった。
菊池が大当たりのししとうを食べフィーバーしたり、広瀬が必死にみんなの分のエビの殻をむいたりするのを見て笑いつつ、飯の時間を終える。
晩飯の後は、肝試しが行われる。
怖いのはとても苦手だったので、僕は恐怖しながら開始の時間を待った。でも相方の女子の岩崎さん方が明らかに怖がっていたので、怖い話をしつつおちょくったりした。小野さんと一緒に蹴って反撃してきたけども。
岩崎さんと小野さんは多大の同輩で、岩崎さんは小柄ながらも男勝りな言葉を喋るなんとも言えない人で、小野さんは未だ中身の見えない不思議な人である。
と、まぁここでハプニングあり青春イベントありといろいろあったのだけれど、長くなるので割愛させていただく。



肝試しも終わりその後の麻雀も一区切りついて、吉野が酔って寝始めて少しした後、岡本先輩にコンビニに行こうと誘われ、吉野以外の2年男子全員と岡本先輩で買い物に出る。
サークルの話や彼女の話などをかじった後、以前から吉野に少し違和を感じていた僕は、広瀬、それから吉野の班をまとめていた三浦に少し話をうかがってみることにした。
「あのさ、吉野のことなんだけど・・」
「ああ、」
三浦が相槌を打つ。信じるしかない、と思って僕は話を続ける。
「どう思ってるのかなぁって思ってさ。ほら、俺は三浦と班違ったし、最近あいつさ・・・」
最近の吉野は若干、前と変わってしまった気がしたのだ。サークルの次期役職が決まりつつある中で、何かが彼を変えてしまった気がする。そんな違和を、僕は確かめたかった。
「サークルの中だとこんな感じなんだけど、渉外だとどうなのかなって・・・」
躊躇していた割には堰を切ってしまうとどんどん口からその違和が出てくる。なんでかなぁ、と思いつつ三浦の言葉を待つ、数秒間。
「いやぁ、1年の飲み会の頃は、あいつがあんな奴だと思わなかったよ」
ストレートに返してくるから、信じていいのかわからなくて、話を繋いでみる。
「そんなに酷かったの?」
「あのさ、ウチの堀はどう?」
広瀬も話に食いついてくる。確かにこんな話だと、気になるのもしょうがないか。
「いや、堀はよくやってくれたよ?他にも○○とか千葉とか・・・」
三浦はよく吉野と話をしていたけど、見ていることはちゃんと見ていたのかなぁ。
「武田から始まって、俺の班は結構濃い奴多かったからな(笑)」
武田っていうのは多大の男子の友人でオタ話が合う。こいつが来たらもっと合宿は楽しくなったんだろうなと今更ながら思った。
三浦の言っていることも正しいかもしれない、でも、もっと他の人にも訊ねた方がいいのかもしれない・・・。
こうして僕の違和は疑念に変わり、コンビニでいろいろ買い物をした後、帰って寝るなどをした。
1日目、終了。